運動は空腹時の方が脂肪が燃焼しやすい?
空腹時の運動は脂肪が燃焼しやすいとか、食後の運動はダイエット効果がないとか言われたりすることがあります。しかし運動のタイミングが食前になっても食後になっても、ダイエット効果に関しては違いがありません。
確かに空腹時の運動は脂肪が燃焼しやすいです。なぜなら、カロリーを直前に摂取していないため、運動で消費するカロリーは筋肉や肝臓に蓄えられたグリコーゲン(エネルギー)を消費した後は体脂肪から持ち出すしかないからです。
これに対して食事の直後に運動を行う場合、摂取したカロリーを優先的にエネルギー源として使用するので、体脂肪からエネルギーを取りだす量は必然的に少なくなります。
しかしこのことをもって、空腹時の運動の方がダイエット効果が大きいとは決して言えないのです。
食事で摂取したカロリーは、消費しきれなかった分が脂肪に変換されて体に蓄えられます。食事の直後に運動を行えば摂取したカロリーを優先的に使うので体脂肪が減る量は少なくなりますが、その代り食事で摂取したカロリーが消費しきれずに余る量が減るので、脂肪に変換されて体に蓄えられる量も減るのです。
逆に食前に運動をすればエネルギーを取りだすために体脂肪を優先的に消費しますが、その後に食事をすれば食事分のカロリーの全てが体脂肪として蓄えられます。
結局のところ、食前の運動も食後の運動も、どちらも全く同じことだと思いませんか。食前に運動を行っても食後に運動を行っても、最後に体に残る体脂肪の量は全く同じです。ダイエット効果も全く同じというわけです。