食事抜きで痩せると筋肉が脂肪に変わるだけ?
食事を抜くダイエットで痩せると筋肉が脂肪に変化するだけなら、今まで以上に太って見えるようになってしまうかもしれません。実際のところ、食事を抜くと筋肉が脂肪に変わってしまうのでしょうか。
結論から言うと人間の体の構造上、筋肉が直接脂肪に変化することはありませんが、食事抜きのダイエットを行えば筋肉と脂肪が同時に減ります。何も食べない時に生命維持や活動のためのエネルギーを取りだすのは脂肪からだけでなく、筋肉からも取りだすのです。
そして、脂肪はカロリーを摂取するだけで簡単に体に蓄えられるようになっていますが、筋肉は食事をしただけでは増えません。
筋肉を増やすためにはまず運動を行い、たんぱく質が豊富な食事をきちんと摂取し、さらに1日総摂取カロリーが1日総消費カロリーを上回るほどたくさん食べた場合にのみ増加します。
要するに、筋肉が増える条件は運動を行ってたくさん食べて太ることであるので、食事制限によって体重を減らす時には増えません。
ダイエット中に筋肉が増えるとすれば、それはリバウンド(体重がダイエット前に戻るかダイエット前以上に増えること)した時です。しかしリバウンドする時に運動をしていなければ筋肉は増えませんし、スナック菓子のようなたんぱく質を含まない食事内容の場合も筋肉は増えません。
以上のように、食事制限を行う場合は、脂肪は増えやすいけど筋肉は増えにくいのです。だから結果論として食事制限をすると、脂肪が増えて筋肉が減ることになります。このことを「食事抜きで痩せると筋肉が脂肪に変わる」と表現しているのではないでしょうか。