寝る前に食べると太る?

よく寝る前に食べると太るといわれることがありますが、これは本当のことなのでしょうか。

「食べてからすぐ寝る」のと「食べてから最低数時間をおいてから寝る」のを比べて、もし1日に食べる量がどちらも同じ(1日総摂取カロリーが同じ)場合、「食べてからすぐ寝る」方がより太るのでしょうか。

実際のところ、どちらも全く同じです。ダイエットを気にするなら寝る前に食べるかどうかより、むしろ1日総摂取カロリーの方を気にした方がよさそうです。

人間の体は非常に省エネの構造になっています。寝る直前に食べようと寝る数時間前に食べようと、どちらの場合もきちんと体脂肪として蓄えられます。

しかし、寝る直前に食べる人の方が、太っている人が多い傾向にあるのも事実です。これはどう説明するべきでしょうか。

寝る直前に食べる人は生活習慣が不規則な傾向があるので、どうしても1日総摂取カロリーが過剰気味になっているようです。また、仕事などで食べる時間が乱れると間食も多くなりがちであり、さらに食事の時も普通の人よりたくさん食べてしまいがちです。

この不規則な生活習慣が太る原因になっているようです。

しかしダイエットではない別の観点から言うと、寝る前に食べるのはよくありません。なぜなら寝ている時間は消化器官を休ませた方が健康に有益だからです。

胃の中に食物が入っている状態で寝ると、消化器官が休めないので睡眠の質が低下してしまいます。そうなると翌朝にも疲れが残ってしまい、次の日の体調が万全ではなくなるのです。